2021年4月18日(日)
初めてのじゃがいも
美園ファーマーズ倶楽部事務局の紅緒です♪
この度、MFCの大型(?)企画をスタートします!MFCの農業指導をしてくれているモリモリ先生こと森川さんによる農業コラムの連載です!(目指せ100記事!)
農業コラムはこんな人におすすめです!
・農業に興味があるけどやったことはない
・家庭菜園をやっているけどうまくいかない
・畑で土いじりがしてみたい
・農業の良さを知りたい
などなど、モリモリ先生の農業経験に基づく、野菜栽培ノウハウや農業雑学を発信していきます!
初回は「じゃがいもの栽培方法」についてのコラムです♪

じゃがいもの植え方
春植えでは大きな種芋は2~3個にカットしますが、秋植えではカットしないでそのまま植え付けます。
種芋に蓄えられている養分が発芽に必要なエネルギーになるからです。根を出し、芽が出て光合成をできるようになってくると体内でエネルギー循環が行われてぐんぐん成長をしていきます。
秋は気温が下がっていきますので種芋での成長エネルギーが必要になります。また、種芋を切るということで、切り目から水分がはいって腐ってしまうリスクもあります。切り口に草木灰をつける方法が推奨されていますが、プロ農家でも付けなくても変わらないという人もいます。
私は作業前に切っておいて太陽をあてて乾燥させてから植え付けをしています。
また、植え方も切り口を上(芽が出る方を下に)にしたり、切り口を下(芽が出る方を上)にしたり様々です。芽を下にすると地上に顔を出すまで時間がかかりますが、強い芽がでてくることと、養分を蓄えた芋たちが土の中にできてくるというメリットがあるので、私は芽を下にして植えることが多いです。

MFCが運営する農園では、畝を2条に10㎝ほど掘り込んで30㎝株間で植え付ける方法と、黒マルチを張って切れ込みに差し入れる方法(通称:ごろごろ植え)の2種類の植え方をしています。

川崎の農場では、袋植えという肥料の袋を畝の代わりに使って、そこに種芋を植える方法をしています。いわばスペースの有効活用ですね。ジャガイモが育つほどの土の深さがあれば家庭菜園でも再現できるやり方なのでおすすめです。
栽培中の手入れ
芽が出てきたら丈夫な太い茎を2~3本に絞って、あとは芽欠き(出てきた若い芽をあえて摘む作業)をして取り除きます。こうすることできちんと芋に栄養が行き渡り、大きな芋を育てることができます。
ジャガイモは塊茎が大きくなったものです。つまり茎にできるということなので、定期的に茎に土を被せないと土の中から顔を出してしまいます。
このまま太陽の光が当たると表面が緑化してきてしまいソラニンという有毒成分が蓄積してしまうので茎の周りに土寄せをします。この時に同時に追肥をすると作業が効率的にできます。追加で肥料を与える場合は1回が基本。土寄せは2~3回行った方がいいでしょう。
ジャガイモとマリーゴールドは相性がいいので、一緒に育てるのがおすすめです。家庭菜園やガーデニングをする上で絶対に気をつけなければならない害虫と言えば「線虫(センチュウ)」。一度発生したら根絶はほぼ出来ないと言われるほど厄介です。

マリーゴールドは土中のセンチュウの増大を押さえる効果がありますのでウイルス罹患を防ぎ、お花も一緒に収穫できて一石二鳥といえます。畑やガーデニングにも彩りが生まれます。花が先終わったらそのまま緑肥にしてしまえば畑の栄養にもなります。
光合成を効率的に行えるように、葉を太陽に向けて大きく広げてあげましょう。
〇収穫の仕方
ジャガイモの花が咲き始めるころから、芋が太りだしてきます。花は早めに摘みましょう。植物は子孫を残すために花を咲かせてタネを作りますが、花を摘まれることでジャガイモは子孫を残すための戦略を塊茎の充実させることに変更します。黄変した葉を取り除き、新しい大きな葉で太陽光を受けるようにします。

葉が萎れてくるころ土を掘り起こすとごろごろ芋がとれるでしょう。天気の良い乾燥した日に掘り起こすと保存性が高まります。太陽光を当てないように日陰で保存しましょう。
今回はじゃがいもの育て方のお話でした。それではまた。
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