農業体験と光合成(晴樹さん)

2021年5月3日(月)

農業体験と光合成(晴樹さん)



こんにちは!美園ファーマーズ倶楽部の紅緒です。
今回も参加者の声として体験談を頂きましたのでブログに載せていきます!

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「だって、飲みに行けないだろう」

同期である友人の一言で、この畑に来ることになった。ずっとテレワークなので一年以上会えなかったから、居酒屋で乾杯する代わりに、友人の誘いで農作業にやってきた。農業体験なんて興味はなかった。





しかし来てしまったからには、先生であるモリモリさんの指示通りやってみることにした。シャベルや鍬なんていつぶりだろうか。思いどおりシャベルが土に入ると、きもちがいい。しかし、雑草がびっしり生えている所はなかなか入っていかない。知らずしらず、鍬に力がこもっていく。



思い切り鍬を振るっていると、モリモリさんが力を入れずに鍬を使う方法を指導してくれる。「でも、思い切り振るほうがスッキリして好きな人はそれでもかまいません」と私の方を向いて言われた。




「お前、相当ストレスたまってるな」友人が笑う。苦笑いでこたえる。でも、たしかな爽快感だ。ほぐれた土を整地する。有機化成肥料を混ぜ込み表面を鍬でならす。肥料の袋の表示をみると、窒素とリンが主な成分だ。植物は、地中の窒素と水を使って、光合成をするのだ。ふと、先日みかけた記事を思い出す。


豊田中央研究所が、太陽光を使って水と二酸化炭素から有機物のギ酸を生成する「人工光合成」の効率を世界最高水準まで高めることに成功したという記事だ。二酸化炭素を材料とするため脱炭素化につながるほか、生成したギ酸から水素を取り出し燃料電池の燃料に使うこともできる。



2011年当初は太陽光エネルギーを有機物に変換できる割合が0.04%だったが、改良を重ね7.2%まで向上させたという。高くても3%程度という植物の光合成の効率を上回っている。経済活動などで排出される二酸化炭素を利用して有用な物質へ変換できれば、地球温暖化の対策になるうえ、資源活用にもつながる。



技術の進歩に、素直に感動した。植物を上回る高効率の光合成のおかげで、まさにサステナブルな世界が始まる予感がした。
しかしまだ実用化していない。今有機肥料をまいている私が吸っている酸素は、植物が排出したものだろう。今までは、ほぼ植物だけが光合成によって有機物を作り、酸素を作ってきたのだ。




それを人間を含むたくさんの生きものが使わせてもらって生きている。我々は、育ったものをおいしく頂くだけでなく、その成長の間にも酸素を供給してもらって生きている。植物と動物のこの循環関係は綿々と続いてきたのだ。農業体験を通して、自分が自然と結びついている感覚を得ることができた。



テレワークが定着し、働く場所や休日の過ごし方が変わり始めている今、週末畑に来て農作業をするというデュアルライフを試してみるのは面白いかもしれない。


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