2021年6月6日(日)
エダマメを美味しく食べよう
こんにちは、モリモリです。
今日はエダマメ(枝豆)の食べ方についてのお話です。エダマメといえば居酒屋のおつまみとして定番ですね。コロナ禍で外飲みからは遠ざかっていますが、夏にビールとともに、と想像しただけで喉がゴクリとなります。

〇エダマメの栽培スケジュール
エダマメ=夏と想像されるとおり、標準的な栽培スケジュールでは4月中旬に播種(種まき)をして3ヶ月前後で収穫という感じでしょう。
しかし、ここで一工夫。
エダマメは地温が高くなってくると発芽率がよくなるので、春が進んでから種まきをするのが確実です。浦和美園にあるMFCの畑でマルチを張った畝と地植えした畑では、発芽までのスピードが全然違いました。もちろんマルチを張った方が発芽の揃いも良く、その後の雑草にも悩まされずに済んでいます。
そのほかに、育苗トレイや発泡スチロールのケースで育苗するという方法もお勧めです。川崎(宿河原)の畑では、せっかく発芽してきた苗たちがネキリムシに倒されてしまいました。ほかにもナメクジに新芽を食べられてしまい全滅をした経験もあります。虫害は野菜づくりの上で切っても切り離せない問題です。
ですが、苗で育てて移植をすることで、こうした初期の被害を防ぐことが可能です。また、地植えと異なって、種まきを前倒しして行うことができますので、時間を稼ぐ(時間をコントロール)することができます。

品種も極早生、早生、中生、晩生といろいろあり、播種時期が4月~7月くらいまで分かれてきます。それぞれ収穫時期も播種後75日前後~120日くらいまでと幅があります。これらをうまく組み合わせれば、露地栽培でも6月上旬から11月頃まで様々な種類のエダマメを食することが可能になります。
〇エダマメの種類
口に入れば単なるエダマメですが、実は種類がたくさんあります。
栽培時期で分けた早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)という分け方もありますし、緑豆系、茶豆系、黒豆系とあり、甘み、うま味、香り、風味が異なります。いろいろ食べ比べをすると楽しみです。
私は「天が峰」と「湯あがり娘」を好んで栽培します。「快豆黒頭巾」「秘伝豆」「富貴」「丹波黒」なども植えたことがあります。茶豆・黒豆系は晩生になり、7月に入ってから播種をし11月に収穫をするスケジュールです。

〇エダマメの栽培方法
エダマメは2~3粒まとめて植えます。一人っ子よりも仲間と一緒が良いようで互いに助け合って良く成長します。倒伏防止になることと、競って成長し根を張り合うことから収量も多いようです。習慣のように2~3本で植えるのが当たり前になっていますが、どれくらいまとめて植えると収量が多くなるのか実験をしてみると面白いかもしれません。
エダマメは本葉が5枚出たところで摘芯します。芯をとめることで、主軸に行く予定の栄養分がわき芽に廻り、花芽をたくさん出して収量を増やすことができます。
花が咲きだすと、カメムシがやってくるのでカメムシ対策が必要です。ネットで覆う方法が一般的ですが、時期が遅れるとカメムシと一緒にネットで覆ってしまうことになるので大変なことになってしまいます。私は、種を播いたらしたらすぐにネットで覆ってしまいます。

他に、ニンジンと混植したり、ミントを近くに置いたりとコンパニオンプランツを利用する方法もあるようです。ミントとの混植は試したことがないので、今夏はやってみようと思います。ミントは根付くとどんどん増えていきますので、鉢植えのミントをコンパニオンプランツとして利用するのがお勧めです。鉢ごと地植えしておけば手間もかかりません。
また、豆は乾燥を嫌います。特に実をつける頃には水分を欲しますので、収穫が近づいてきたらバケツでどかどかと水をあげましょう。水田の畦道などに枝豆を播種している風景をよく見ます。水田跡の転作で豆が栽培されているケースも多いようですが、枝豆の性質にあっている栽培といえるでしょう。
〇エダマメの食べ方
えだまめは収穫した瞬間から風味が落ちてくるといわれますので、採ったら畑ですぐに茹でるというのが贅沢な味わい方です。枝からさやを取ってしまうと鮮度が落ちるのが早まりますので、枝をつけたままハサミで枝をチョキチョキしましょう。
江戸時代のエダマメの食べ方は、アイスキャンディーのように、枝をもってさやをパクリとしていたそうです。枝豆売りが街を歩いていたそうです。浴衣をきて枝をくるくるさせながら、パクリ。優雅な情景だと思いませんか。
ちなみに枝豆を、良く熟させて莢がカラカラになってから収穫したものが大豆です。枝豆は野菜として、大豆は穀物として分類されます。茹でた枝豆の薄皮を剥ぎ、砂糖と塩を混ぜながらすり鉢ですりつぶしたのが仙台の伝統食「ずんだ」です。

「豆ん打」・・・まめ打ちをして砕いたものからきた呼び方でしょう。妻の実家で自家製ずんだを作りましたが、一晩がかりでした。砂糖と塩のバランスが味を調えるコツになります。
野菜として食べるだけでなく色々な楽しみ方があることが、エダマメが古くから愛されている証拠かもしれませんね。夏はとれたての枝豆が楽しめる季節です。季節ごとに楽しみができるのは野菜作りの大きな魅力です。
というわけで、今回はエダマメの食べ方についてのお話でした。
それではまた。
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