枝豆の育て方

枝豆の育て方|品種の選び方・摘芯とカメムシ対策・収穫後の食べ方

2021年6月6日(日)

枝豆の育て方|品種の選び方・摘芯とカメムシ対策・収穫後の食べ方

EDAMAME

枝豆は、種をまいた直後にネットをかけるかどうかで決まります。

花が咲いてからではもう遅い。カメムシにさやの汁を吸われると、見た目は育っていても中身が入りません。逆にそこさえ押さえれば、枝豆は手のかからない部類の野菜です。

品種の組み合わせ方、2〜3粒まとめてまく理由、本葉5枚での摘芯、そして採ってすぐ茹でるという食べ方まで、美園ファーマーズ倶楽部(MFC)の畑でのやり方をまとめました。
畑の枝豆

品種を組み合わせると収穫が長く続く

口に入れば同じ枝豆ですが種類はかなりあります。栽培時期で分けた極早生・早生・中生・晩生。味で分けた緑豆系・茶豆系・黒豆系。甘み・うま味・香り・風味がそれぞれ違います。

タイプまき時収穫味の傾向
極早生・早生4月中旬〜5月6月〜7月緑豆系が中心。さっぱりした甘み
中生5月〜6月8月〜9月収量が安定する。定番の味
晩生(茶豆系)6月〜7月9月〜10月香りが強い。だだちゃ豆の系統
晩生(黒豆系)7月10月〜11月コクが濃い。丹波黒など

※収穫までの日数は品種で75日前後〜120日と幅があります。組み合わせれば6月上旬から11月頃まで途切れずに収穫できます。表は横にスワイプできます。

MFCの畑で好んで作るのは「天が峰」と「湯あがり娘」です。「快豆黒頭巾」「秘伝豆」「富貴」「丹波黒」も植えたことがあります。茶豆系と黒豆系は晩生になるので7月に入ってからまいて11月に収穫という流れになります。

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枝豆の種(品種で選ぶ)

枝豆の種(品種で選ぶ)

早生と晩生を組み合わせると、収穫期がずれて長く楽しめます。香りの強い茶豆系や、コクのある黒豆系は晩生が多く、7月まきで11月収穫。袋の裏の「まき時」と「収穫までの日数」を見て組み合わせてください。

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※リンク先は各ECサイトの検索結果です。まき時は品種で異なります。

種まきは地温が上がってから

標準的なスケジュールでは4月中旬に種をまいて3か月ほどで収穫します。ただ枝豆は地温が高くなるほど発芽率が上がるので春が進んでからまくほうが確実です。

育ってきた枝豆の株

MFCの浦和美園の畑でマルチを張った畝と地植えの畝を比べたことがあります。発芽までのスピードがまるで違いました。マルチを張ったほうは発芽の揃いもよくその後の雑草にも悩まされずに済んでいます。

発芽そのものの条件は枝豆にかぎった話ではありません。温度・水・酸素という3つの条件は種を発芽させる条件にまとめています。

2〜3粒まとめてまく

枝豆は1か所に2〜3粒まとめて植えます。一人よりも仲間と一緒のほうがいいようで互いに支え合ってよく育ちます。倒伏しにくくなるうえ競い合って根を張るぶん収量も増えるようです。

試してみたいこと

習慣のように2〜3本で植えるのが当たり前になっていますが、何粒まとめると収量が最大になるのかは、実のところ確かめていません。畝を分けて数を変えてみると面白いはずです。

直まきが不安ならトレイで育てる

川崎(宿河原)の畑ではせっかく発芽した苗がネキリムシに倒されたことがあります。ナメクジに新芽を食べられて全滅した年もありました。虫害は野菜づくりから切り離せません。

苗まで育ててから移せばこの初期の被害を避けられます。地植えと違って種まきを前倒しできるので収穫の時期を自分で動かせるという利点もあります。

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育苗トレイ・セルトレイ

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直まきだと、芽が出た端からネキリムシやナメクジにやられることがあります。トレイで苗まで育ててから移すと、この時期の被害を避けられます。種まきを前倒しできるので、収穫の時期も自分で動かせるようになります。

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※リンク先は各ECサイトの検索結果です。穴数は育てる株数に合わせてお選びください。

摘芯とカメムシ対策

本葉5枚で芯を止める

本葉が5枚出たところで先端を摘みます。芯を止めると主軸に行くはずだった養分がわき芽にまわって花芽が増え収量が上がります。

枝豆のさや

ネットは種まきの直後に

花が咲きだすとカメムシがやってきます。さやの汁を吸われると実が入りません。ネットで覆うのが一般的な対策ですが、時期が遅れるとカメムシごと閉じ込めることになってかえって大変なことになります。

MFCでは種をまいたらすぐにネットをかけてしまいます。手間は同じなのに結果がまるで違います。

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防虫ネット(カメムシ対策)

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枝豆で一番厄介なのがカメムシです。さやの汁を吸われると実が入りません。花が咲いてから張るのでは遅く、虫ごと閉じ込めることになります。種をまいた直後にかけてしまうのが確実で、目合いは1mmを選んでください。

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※リンク先は各ECサイトの検索結果です。幅は畝の大きさに合わせてお選びください。

ニンジンと混植したりミントを近くに置いたりというコンパニオンプランツの方法もあります。ミントは根付くとどんどん増えるので鉢植えのまま地面に置くのがおすすめです。鉢ごと埋めておけば手間もかかりません。

実が入る頃は水をたっぷり

豆は乾燥を嫌います。とくにさやに実が入る頃には水を欲しがるので収穫が近づいたらバケツでどかどかと与えて構いません。

水田の畦道に枝豆がまかれている風景をよく見ます。水田跡の転作で豆を作るケースも多いようですが水を好むという枝豆の性質に合った栽培だと思います。

収穫のタイミングは実の張りで見る

さやがふくらんで指で押すと弾力がある頃が採りどきです。上から順に熟すのではなく株全体でばらつくのでふくらんださやから選んで採っていくと長く楽しめます。

採り遅れると豆が硬くなって甘みが落ちます。少し早いかなという頃合いで一度試しに茹でてみてそこから毎日見ていくのが確実です。収穫適期は数日しかないと言われるくらい短い野菜です。

採ってすぐ茹でるのがいちばん贅沢

枝についたままの枝豆

枝豆は収穫した瞬間から風味が落ちるといわれます。採ったその場で茹でるというのが作った人だけの特権です。

枝からさやを外すと鮮度の落ちがさらに早まるので、運ぶときは枝をつけたままにしてハサミで枝ごとチョキチョキと切ります。

江戸の食べ方

当時はアイスキャンディーのように、枝を持ったままさやをパクリとやっていたそうです。枝豆売りが街を歩いていたとか。浴衣を着て枝をくるくるさせながら、パクリ。なかなか優雅な光景です。

ずんだは砂糖と塩のバランス

収穫した枝豆

茹でた枝豆の薄皮をむいて砂糖と塩を混ぜながらすり鉢ですりつぶすと仙台の伝統食「ずんだ」になります。豆を打って砕くことから「豆ん打」という呼び方が語源のようです。

自家製で作ってみたときは一晩がかりでした。味を決めるのは砂糖と塩のバランスです。野菜として食べるだけでなくこういう楽しみ方があるのも枝豆の面白いところです。

ちなみによく熟させてさやがカラカラになってから収穫したものが大豆です。枝豆は野菜で大豆は穀物として分類されます。この関係は枝豆のひみつで詳しく書いています。

茹で方は塩を強めに

さやの両端をハサミで少し切っておくと塩が中まで入ります。湯の量に対して4%ほどの塩つまり1リットルに40gが目安です。飲んでしょっぱいと感じるくらいでちょうどよくなります。

茹で時間は3〜5分。ざるに上げたあとは水にさらさずうちわで冷ますと水っぽくなりません。ここだけは急がないほうがいい工程です。

まとめ

種をまいたらすぐネット。本葉5枚で摘芯。実が入る頃は水をたっぷり。枝豆で押さえるべきはこの3つです。あとは品種の組み合わせを考える楽しみが残ります。

早生と晩生をずらしてまけば6月から11月まで採れ続けます。季節ごとに違う味が畑から出てくるというのは野菜づくりのいちばんの魅力かもしれません。

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